保管貯蔵編
太陽の光、潮風、土や草の力など、ありとあらゆる自然からの恵みを受けて育ったミカンの最後の仕上げは収穫後の保管貯蔵です。ミカンの味、特に伊予柑の味の良し悪しは、保管貯蔵に大きく影響されます。
岡野農園では、栽培行程と同様に、むしろそれ以上に、収穫後の保管貯蔵の行程を大事にし、細心の注意をはらいます。
収穫した伊予柑をコンテナに詰め、モノラック(モノレール)によって角度のある段々畑から一箇所に運搬し、サクドウ(ケーブルカー)で倉庫の屋上まで運んだあとは、屋上からエレベータリフトで保管貯蔵する部屋に入れます。
伊予柑が入ったコンテナを並べて保管貯蔵する部屋には、このように、一定の間隔にパイプを敷いています。
このパイプは、換気扇によって空気を送るために設置してあるのですが、そのパイプには、ある一定間隔で小さな穴が開けてあります。
その穴を通して、換気扇によって送られてきた空気を、吹き抜けるように送るためです。これは、ミカンを保管する上で大事な役目を果たします。
ミカンに空気を送ることによって、窒息を防ぎ、ミカンを腐敗から守るのです。ミカン自体も生き物ですので、保管の仕方には細心の注意が必要です。そして、保管の仕方を間違えると全滅します。
また、部屋の湿度、室温も一定に保つようにします。しかし、その調整の基準となる湿度、室温に関しては、残念ながら企業秘密ですので公開は・・・。あしからず。
そのほかにも細かいことがありますが、この保管の仕方と見極めで、伊予柑の味の良し悪しは決まります。
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