苗木づくり編

 いま現在、私たち岡野農園では、今後の新しいミカンづくり(新品種のミカン栽培)に向けて、あるいは、これまで育ててきたミカンをこれまで以上により良くするための品種改良などの取り組みとして、苗木を育てています。その内容を少し説明したいと思います。


私たちは、ただ単にミカンを育てるのではなく、同じ品種のミカンでも、さらに品質の良いミカンを作るため、苗木作りから取り組んでいます。

まず、カラタチの種をまいて、カラタチの木を育てます。

 

カラタチの種は次のようにして採取します。

カラタチの実をネットに入れて畑に穴を掘ります。

 

 

その中に、ネットに入れたカラタチの実を入れて、土を覆いかぶせます。

 

あとは、自然にカラタチの実が腐食し、種だけがネットに残ります。その種を蒔きキコク(カラタチの苗木)を繁殖させます。

そして、カラタチの木がある程度大きくなってから、私たちの農園地で最も良いミカンを作る木から苗木となるホ木を採取し、それをカラタチの木に高接ぎします。

カラタチの木にナイフで切れ目を入れ、その切れ目に、苗木となるホ木を差し込みます。

 

そして、ビニールなどで差し込んだホ木を縛って固定します。

 

高接ぎしたホ木が、移植後に成長すると、ビニールを破り、発育します。その時に、ミカンの芽の発育をよくするために、カラタチの枝を切り落とします(下写真左)。その苗木がある程度の大きさ(下写真右)になると、農園地に移植します。

   


この苗木専用の畑では、その工程が分かりやすいように、以下のような畑を用意しています。

カラタチの繁殖畑

高接ぎ作業をする畑

高接ぎし、芽が生えて苗木を育てる畑

 このミカンの木が成長してミカンができるのは、数年先のことですが、皆様にもっと良い品質のミカンを食べて頂くために、私たちは、このような手間と時間をかけて、ミカンづくりを行っています。この作業は私たち岡野農園は昔からやっていることで、大変やりがいのある仕事です。


この「栽培日記」のコーナーでは、ミカンづくりについて、いろいろな形で近況を報告しますので楽しみにしていてください。


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