岡野農園の仕事人は、岡野勲と岡野キヨ子夫婦に、1999年から後継者の岡野光浩が加わり、現在は3人体制です。
岡野勲と岡野キヨ子の夫唱婦随のミカン作りは40年のキャリアを積み上げ、伊予柑生選別生産者表彰・立ち木品評会表彰・伊予柑農園に対する農林水産大臣賞・青果連会長賞(優秀生産者賞)・愛媛県知事賞(優秀生産者賞)なども頂きました。
また、私たちの仕事に注目した出版社から、1999年9月には『草(ナギナタガヤ)からの革命』(ローカル通信舎)が出版されたり、『現代農業』(農文協)でナギナタガヤによる草生栽培が紹介されるなど、最近は、ナギナタガヤへの関心が高まっております。そして、私たちのもとに、これらの書籍や雑誌の発刊以来、現在に至るまで多くの励ましの言葉をはじめ、見学研修依頼など、さまざまな形での反響が寄せられています。
私たちは、こうした多くの出会いや味わいのある縁を得て、ますます好奇心も膨らみ、これまで以上にチャレンジ精神を発揮して、地球に優しいミカン作りを続ける思いを強くしております。
●仕事人の考え●
からだに優しい安全なものを食べることや、無農薬栽培の農産物を求める動きが活発になっています。
私たち岡野農園では、ナギナタガヤによる草生栽培により、雑草の駆除作業が大幅に軽減されると共に、農薬のなかでも最も危険なもののひとつに数えられる除草剤を使わない農業の形が確立でき、無農薬栽培を目指して日々努力をしています。
しかし、ミカンの木が元気でなければ良いミカンができないため、ミカンの木が病気にならないように「予防剤」として必要最小限の農薬は使っています。「農薬」と聞けば、条件反射的に眉をひそめるのが時流のようでもありますが、私たちが使う予防剤としての農薬は、自然界にあるものを化学的に作られた農薬の代わりに使うというものが主で、工夫した形での必要最小限の農薬使用は、ミカンの木をより健康にするための取り組みだと認識しています。
私たちの農業の姿や考え方は『草(ナギナタガヤ)からの革命』(ローカル通信舎刊/中本貴之・裕子著)で詳細にルポされていますのでご一読くだされば幸甚に存じます。(※当方にも若干の在庫がありますので、購読希望のかたは、メールにてお申し込みください)