ホームページ開設:2001,9/15

 私たちの町には、数年前まで青年農業後継者の会はありませんでしたが、中島町が「町の活性化と農業に対する取り組み」という項目で、「後継者の技術的な育成とこれからの農業に対する勉強」という目的をたてたのを機に、比較的後継者が多くいる上怒和地区が、その対象になりました。

 平成12年6月に立ち上げられた上怒和青年農業後継者の会は、その目的とは裏腹に、みんなで集まって酒でも飲んで騒ぐ、といういささか不順な目的での集合と相成りました。その為、初年度は、近くの人たちとの交流会だけで終わりました。

 「こういう事では、上怒和青年農業後継者の会が活動する意味がない」と改心。13年度は、「とりあえず何かをしよう」と、地元の農業組織にお願いして、新しい品種の苗木を購入して頂き、それを上怒和青年農業後継者の会で育てようとのもくろみを立てました。
 当然のことながら、この計画にあまり乗る気の無い人や、新しい品種のためにどう育てていけば良いのか不安になる人もいましたが、数人の年長者に「どうせ後継者のやつらは何もわからないし、仕事なんか出来ないから、枯らすに決まっている。やるだけ無駄」と言われたのを機に、メンバーは奮起。「絶対にヤッテヤル」という気持ちが起こりました。

チャレンジ1

 2001年3月末、「絶対にヤッテヤル」の気持ちをふるい立たせ、上怒和青年農業後継者の会は、苗木を植える為の土地を借り、開墾をはじめました。

(もともとあったミカンの木を伐採〜伐採したミンの木の根をチェーンブロックで抜根)

(機械やクワを使って耕します)

 そして、開墾した畑を整地して、新しいミカンの品種5種類(石地,春香,春美,早果,瀬香)を植えていきました。

(苗木植付けや植え付けた畑の土砂整理、苗木畑の周りに囲いを作り風除けをする)

(苗木に水撒き)

 この重労働な作業をするのにメンバー8人で3日も掛かりました(もちろん作業終了時は宴会をしましたが)。苗木を植えてから、メンバーの中から、2組ずつで1週間おきに交代で、苗木の世話をする事にしました。

チャレンジ2


(マルチ)


(点滴潅水)

 5月に入って、ある程度、苗木が開墾した畑に根付くころ、畑にマルチと点滴潅水を設置しました。これをする事により、畑の雑草駆除や均等に苗木の成長を促進させることが出来ます。また、苗木の世話にかかる作業時間の効率を上げることも出来ます。


(潅水ホース取り付け)

また、苗木畑も定期的に普及所の方や農業指導員の方たちによる、苗木の育成の勉強会などがありメンバー全員参加で、苗木の世話をします。


(苗木の芽かき作業や、畑の草刈、肥料まき)


(畑の周りの雑草を除草剤で駆除をする。苗木についた害虫駆除や病原菌を防ぐ為に農薬散布)

 このような作業の積み重ねが、これからの農業作業の良い経験となり、今後役に立つと思います。今現在、順調に木は育っています。

チャレンジ3

 また、上怒和青年農業後継者の会では、地元の各農業者にも参加していただき、定期的に勉強会を開いています。熟練した経験豊富な方たちの意見や話は、私どもの活動や今後の取り組みにたいへん参考になります。また、相手の立場を理解したり、自分自身を知る為にもなくてはならない場となっています。このような交流を続けていくことが、ひいては中島町の発展に繋がるのではないか、とも思っています。


(勉強会の様子)


今後の活動内容もこのホームページに掲載していく予定です。

私たち上怒和青年農業後継者の会は、よりよいみかん作りや自分たちの成長の為に、他グループとの交流もさせていただきたいと願っています。
交流を希望される方は(okano@mikanen.com)までご連絡下さい。